「狂犬病」とはウイルスでおこる動物由来の感染症です。わんちゃんはもちろん、人を含めた様々な哺乳類に感染する
ことが知られており、発症するとほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。
世界各国で発生が認められている一方、現在日本では狂犬病予防注射の徹底などにより
狂犬病を撲滅し、新たな発生は認められておりません。しかし、隣国での発生が報告されている以上、
いつ日本で狂犬病が発生するかはわかりません。
狂犬病予防注射は、狂犬病が日本に侵入した場合にわんちゃんへのまん延を防ぎ、
わんちゃんから人に感染することを防ぎます。愛犬と飼い主様の命だけでなく、多くの人の安全のために
義務付けられています。
狂犬病注射を打った際に交付される「注射済票」は「鑑札」と共にわんちゃんに付けておくようにしましょう。
万が一迷子になった場合でも、すぐに飼い主様が分かります。
神戸市に登録されているわんちゃんの飼い主様のもとには毎年3月末ごろに注射の案内の封筒が郵送されます。
狂犬病注射をされる飼い主様は封筒をお持ちいただいた上で来院頂けますようお願い申し上げます。
また、まれに狂犬病予防接種後、アレルギー反応(顔面の腫れ、嘔吐、虚脱等)を起こすことがあります。
激しい運動や入浴などはこれらの症状を引き起こしやすくする可能性があるため控えましょう。
また、過去にこの様な症状が出たことのあるわんちゃんは事前にお伝え頂けますようお願いいたします。