皆さんこんにちは、動物看護師の田口です!
今回は昨今地味に騒がれている、動物看護師の国家資格化についてお話しします。
私たち動物看護師は動物病院で働く看護師です。略称でVT、VN、AHTと呼ばれています。
(以下動物看護師=VTと表します。略称の意味は今回省略しますね。)
今現在、大体のVTは決まった民間の試験を受け、
民間の資格を得て【認定動物看護師】として働いています。
仕事内容は多岐にわたり、診察・検査の補助、受付・電話対応、入院動物のお世話、
院内のお掃除等々…正直挙げだすとキリがありません(笑)。
そんな様々な仕事をしているVTですが、してはいけない事、というのがあります。
それは【医療行為の行使】です。人の看護師さんと明確に違うところですよね。
では、医療行為とはどういった行為を示すのでしょうか?
小難しくなるので簡単に説明すると、
【医学知識や、技術を持たず行うと人体に危害を加える(命に関わる)ような行為】
というような具合です。
例えば採血や注射などの針を刺す、という行為がそれに当たります。
他にもいろいろありますがそこは省略しましょう…(省略ばっかりですね!)
その医療行為を継続して行うには、それこそ医者や獣医師といったような資格が必要なのです。
また、人の看護師さんの国家資格では、ある程度までの医療行為が認められているそうです。
(詳しくはあまりわかりませんが…)
ここで文頭のVTの国家資格化です!その名も【愛玩動物看護師】です!
我々VTが国家資格を得ることで、先ほど長々とご説明した医療行為の一部が行使可能になるのです!
先生達の診療補助をより幅広く行えるということですね。
どこまで行使可能になるかはまだ不明瞭ですが、これからは先生を待たないと行えなかった行為が、
ある程度人の看護師さんと同様、VTが行えるようになるので
飼主様方の待ち時間の減少を図れるのではないでしょうか…。
農林水産省によると、遅くとも令和5年までには第1回の国家試験が行われるそうです。
1発合格目指して勉強漬けの日々になりそうですね…。