スタッフブログ

フェレットの三大腫瘍

フェレットがペットとして飼育される一般的な動物となる中で、

わんちゃんねこちゃんと同様さまざまな疾患が報告されています。

フェレットの腫瘍のうち約60%を「インスリノーマ」「副腎腫瘍」「リンパ腫」が占めると言われており、

今回はこれら三大腫瘍に関するお話をさせていただきます。

 

「インスリノーマ」

インスリノーマは腫瘍化した膵臓の膵島細胞から過剰なインスリンが分泌され、

低血糖を引き起こす腫瘍性疾患です。血液検査による低血糖の確認及び給餌や経口、

静脈内の糖投与に臨床症状が改善する所見に基づいて仮診断します。

「最近ぼーっとしていて、寝ていることが増えた」「口をくちゃくちゃする」

「ふらついたり脚を引きずることがある」等といった症状が認められることがあります。

 

 

「副腎腫瘍」

腎臓の近くにあるホルモンを分泌する臓器である副腎の腫瘍で、

わんちゃんやねこちゃんと異なり性ホルモンが過剰に産生されます。

脱毛や腹部の膨満といった臨床症状に加え、画像検査を行うことで診断します。

「背中の毛が抜けてきてかゆがる」「おなかがぽっこりしてきた」といった症状が

認められることがあります。

 

「リンパ腫」

造血器系の腫瘍であり、いくつかの型に分かれます。それぞれの型により臨床症状は様々で、

食欲不振や体重減少、時には無症状のこともあります。画像検査により腫脹したリンパ節を確認し、

細胞診を行うことで診断します。

 

 

当院では、このような腫瘍性病変をはじめ、病気の早期発見を目標として健康診断を行っております。

飼主様のニーズに合わせ、いくつかのプランをご用意させて頂いております。

(フェレットさんだけではなく、わんちゃんねこちゃんはもちろん、ウサギさん向けのプランもございます。)

詳しい内容は当院スタッフまでお気軽にお問合せください。

アクセス

神戸市営地下鉄線妙法寺駅徒歩10分