発情が続いてしまう『過発情』
自然のトリさんは季節に合わせて発情していますが、人と一緒に室内で暮らすトリさんは季節感が少なく、
必要以上に発情してしまう過発情のリスクがあります。
・発情しているトリさんの行動
雌
- 背中を反らして尾羽を挙げて、じっとする
- 狭いところや暗いところ、服の中に入りたがる(巣ごもり)
- 木や紙をかじって巣材を作る(巣作り)
- 巣にこもる時間が増えて、一度に多量の糞便をするようになる。
- 攻撃的な行動
- 欲求が満たされない、または巣作りのために、自分の羽を引き抜く
雄
- とまり木や鏡、おもちゃに食べたものを吐き出す
- お尻をとまり木や人の手などに擦り付ける(交尾行動)
・発情が続いたトリさんの症状
雌
- 繰り返される産卵により、卵が詰まる
- カルシウムが不足し骨折しやすくなる
- お腹が膨らんでいる(腹壁ヘルニア、卵管蓄卵材症、卵巣腫瘍)
- お尻が赤く腫れている(総排泄腔脱、卵管脱)
- 羽の色や形が変わった(高脂血症、肝機能障害)
- 嘴や爪に赤黒い点(出血斑)がある
雄
- 交尾行動を繰り返すことで、擦り傷ができ出血してしまう
当院では、「ずっと発情行動をしていて心配」、「発情に関係する症状かもしれない」など
トリさんの気になる症状を診察させていただきます。また過発情は、
食餌内容や体重管理など飼育環境が関係している場合があります。
飼育相談にも積極的に対応させていただいておりますのでお気軽にご相談下さい。