病気を予防し健康を保つためには日常の食生活が非常に重要です。
今回は小型種の鳥さんたちのご飯についてのお話です。鳥さんのご飯の主食は大きく2種類に分けられます。
それぞれの特徴及び注意点について、紹介させていただきます。
☆殻付き餌を主食とする場合
- 偏りのない配合の殻付き餌を主食としましょう。
アワ、ヒエ、キビ、カナリーシードを含むものにしましょう。ムキエサやアワ玉は栄養価が低いため使用を避けましょう。
また、ヒマワリ、エゴマ等の脂肪種子は肥満の原因になります。混合餌は偏食に注意してください。
- 副食としてビタミン類を与えましょう。
新鮮な野菜をよく洗って与えます。乾燥したものは避けてください。ビタミンAが多く含まれるキク科植物(サラダナ)等の
野菜を与えましょう。アブラナ科植物(コマツナやチンゲン)は甲状腺を悪くする物質が多く含まれるので控えめにしましょう。
野菜だけでは十分にビタミンを摂取できないので、サプリメントで補いましょう。
- 副食としてミネラル類を与えましょう。
カルシウム源としてボレー粉やイカの甲を与えます。ミネラルブロックや塩度等を用いて塩分も与える必要がありますが、
過剰摂取に気を付けましょう。
☆ペレットを主食とする場合
①食餌の7割ぐらいをペレットにしましょう。
ペレットは総合栄養食です。好みがありますので数種類のペレットを併用しましょう。
②副食として野菜や殻付き餌を与えましょう。
本来100%ペレットで問題ないですが、食べる楽しみを増やすために与えましょう。
ビタミン剤やミネラル剤はペレットに十分に含まれているので与えないようにしましょう。
また、ヒトの食べるものは与えないでください。ご飯やパン、お菓子等の炭水化物はカンジダ症の原因になります。
着色料を含んだものや、毒性のある食物(アボカド、ネギ、チョコレート、観葉植物等)も与えないようにお気を付け下さい。
当院では飼育相談にも積極的に対応させていただいております。
「初めて鳥を飼うのだけど、飼い方が間違っていないか心配・・」「最近体重が増えすぎで困っている」等ございましたら、
お気軽にご相談ください。