寒さの中にも、少しずつ春の陽気を感じられる季節となりました。大事な予防シーズンの始まりです。
今回は大きく4つ、わんちゃんの予防についてご紹介させていただきます。
【狂犬病ワクチン】
狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコ、およびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口から侵入して発症する人獣共通感染症です。生後91日以上のわんちゃんには「登録」、「鑑札の装着」、「年に1回の狂犬病の予防接種」が義務付けられています。また当院ではマイクロチップの装着も可能ですので是非ご利用ください。
※令和2年度の接種は4月1日からになります。
【混合ワクチン】
ワクチンで予防することのできる病気は、発症すると重い症状を伴い命に関わるものもあります。大切な家族であるわんちゃんが病気にかかる前に年に1回の予防接種で病気から守ってあげましょう。ワクチンの接種につきましては獣医師とご相談ください。
※接種後の不調に備えるため午前中の接種をおすすめします。
【フィラリア症予防】
蚊を介して感染する病気で、命に関わる危険性があります。神戸市では予防期間は4月から12月までをおすすめしていますが、飼育環境によって異なりますのでご相談下さい。昨年、飲み忘れがあったわんちゃんや、今までに予防をしていないわんちゃんはすでにフィラリアに感染している可能性があり、予防薬を開始する前に検査をする必要がございますので獣医師まで申し付けください。またその際同時に簡易的な健康診断を兼ねた血液検査も実施できますので、ぜひご利用ください。
【ノミ・マダニ予防】
春は人もわんちゃんもお散歩や行楽でおでかけする時期です。すぐそこの雑草や茂みにノミやダイは待ち構えています。ダニが媒介する感染症としては貧血を起こすバベシア症をはじめ、人に感染することが知られているSFTS(重症熱性血小板減少症候群)など重篤化する病気を媒介することがあります。ノミが媒介する感染症としては強いかゆみの原因となるノミアレルギー性皮膚炎等があります。ノミ、ダニは気温13度以上で活動することができるため、通年に渡る予防を推奨しております。
当院待合に年間予防スケジュール表をおいていますので、わんちゃんの健康管理にご活用ください。ご不明な点があればお気軽にスタッフまでお尋ねください。
スタッフ一同、ご家族の皆様のご健康をお祈り申し上げます。